愛される孤独

多くの人から愛されてやまない人、というのが、
この世の中、確かに存在する。

つい最近まで、そんな身の上はとても幸せで、
他の誰よりも豊かな人生を送るだろう、
そう思っていた。本当に、つい数日前までは。

でも例えば、自分は友情として育みたかったものが、
相手にとってそうではなかった場合、
一体どんな気持ちなのだろう。
アンバランスなものは長く保つのが難しい。

相手が最後の台詞を口にすることがないよう、
細心の注意をはらって、その日の訪れが一日でも遅くなるよう、
切実な気持ちで祈ってはいないだろうか。


そして、そんなことを何度も何年も同じように繰り返したとき、
それでも、その人の心は豊かに満たされているのだろうか。

大切なものが一つずつ あぶくになってはじける様を、
静かに眺めつづける気持ちはどれほどのものだろう。

きらきらと輝いて好きだったものを
宝箱に仕舞おうとしたら消えてしまうなんて、
あまりにもやるせない。

傷心で何処かでこっそり静かに泣いていたりしないか、
そんなことで、少し気になっている人がいる。

面と向かって聞けないでいるけれど、大丈夫かな?
大丈夫かとたずねたら「大丈夫」と答えるだろうから
聞けずにいるけれど。

今ごろ、何処でどうしているのかな。