拡がる音、広がる言葉。

違う世界をみたい。
みたことがない風景をみたい。
まだ出合ったことのない感情を知りたい。
もっと深い世界へ行きたい。

 

そんな気持ちを叶えてくれるものがある。

 

それは音楽、
それは言葉。

 

ひろがりゆく音や言葉は、
何度も幾度も反芻して反復して共鳴する。
ひとたび触れると私の中で深く響きわたるもの。

 

音色の深み、繊細さ、強さ、激しさに耳を傾けると、
今まで見えてこなかった気持ちの襞に触れることができる。
自分の中にもこんな感情や景色があったのかと、心がうち震える。
薄っぺらな自分が、一たび、価値を持って深みを増したかのような錯覚。

 

言葉は言霊になって、時に癒し、時に鮮烈に私の中を巡る。
巡り廻って、奥の方にある“何か”深いところに留まり住まう。
語りかける言の葉は脈を打ち、血となり肉となる。
私の中で高鳴るものを何か形にしたい、でもできない。
歯がゆくて溜まらないくらい、子どもが地団太を踏むような気持ち。
この想いをどうやって伝えたらいいんだろう!

 

音や言葉は、私の前で幾重もの風景となり、それは世界となる。
鮮やかな光で、また時に穏やかな輝きで、
私の日常を照らし出してくれるかけがえのない素敵なもの。

 

胸をしめつけ、温め、私を何度も涙させるもの。
それは音楽、それは言葉。

 

私の変哲もない、そんな人生の一部をひととき輝き満たしてくれる、
一番上等に大切な宝物。