声と姿と

似た声の人が

そばにいた事がある

そんな理由で

大した悩み事でなくても

適当な話でよく相談事をした。


それくらい執着してるのに。


あの時は、

いざ目の前にあらわれると

人見知りを拗らせた具合にして

どうしてよいか分からなくて

遠くからこっそり見ていてばかり

たぶん話したいことの

ほとんどは話せずに終わった。


ひたすら眩しくて

目を細めながらこっそり見るのが

精一杯だった。


でもこんなことなら、

火傷をしても良いくらいの気持ちで

もっと記憶が強く残るように

目に焼き付けておけば良かった。


誰よりも似顔絵がうまく描けるくらいに

覚えておきたかったのに。