その人が大切な訳。

誰にも話せない

奥の奥にある深い闇


過去に二人

その話を打ち明けると 


一人は、

それでも何でも構わない

と言い


もう一人は、

血を継がないでほしい

と切り捨てた




何でも構わないと

受け入れてくれたのは

海月が好きだという少女


穢れていると思った自分を

彼女は肯定し受け入れてくれた


だから何があっても

彼女を守ろうと思った

この身が朽ちるほど

捧げてしまってもいいと思った


そしてそのまま暫く

会うこともままならず

久方ぶりに顔を見たときにはもう

私の手が必要なくなっていたなんて




その後、闇は更に奥底に沈めた

傷は完全に癒えず瘡蓋のまま


それを隠すように

真綿を敷き詰めて、

その上に蓋をするように

大事な欠片を拾い集めるようになった


だから、私には

とびきり輝いた煌めきが必要

闇が見えなくなるくらい

黒いものが滲みでないくらいの

まっさらで真っ直ぐな綺麗なものがほしい


私にこれ以上

呪われたものなんて

もう要らない。