手品師になれたら

忙しいだけなら良いのだけれど

そうじゃなかったら


忙しいだけでも大変なのに


無理はしてほしくないけれど

この世に執着するものがないくらい

失望してはいないだろうか


奥の方へともぐってしまって

声が届かないような気持ちに

たびたび襲われる


魔法がつかえなくても

手品がつかえたら良かった


手から青い鳥や紙吹雪や花々を

届けることができたなら。